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JTSCカウンセラー 有賀朋子


JTSCカウンセラー 有賀朋子こんにちは。JTSCカウンセラーの有賀(あるが)です。
10月に入っても蒸し暑く気温の高い日が続いています。
後期の授業が始まる学校も多く、一区切りという時期ではありますが、
秋という実感が薄い分なんだか切り替えが難しい気がしますね。
「夏休み明けから体調が悪く、何となく学校を休みがちになってる
「このまま今の学校に行っていることがいいのかどうか迷ってる
などの話を聞くこともあって、自分で選んだ道とはいっても、
現実の状況を知り学校での学習を重ねるほどに、
不安や迷いが出てくることも事実です。
そこで、今回はJTSCで受けることができる心理検査についてお話して、
自分の決定や気持ちをもう一度確かめてみる助けになるといいなあと思っています。

◎JTSC(SSC)で用意してある心理検査は2種類。
1 職業レディネス・テスト
【職業レディネス・テスト】とは、「どのような職業に興味関心があるか、どのような職業に向いているか」など職業選択の助けになるものです。
特に入学した専門のコースや学校に迷いや不安が生じたときにこの検査を行って、自分の特性や興味についてゆっくり考えようとするときに用います。
2 エゴグラム
【エゴグラム】とは、質問に答えて行って、自分がどのような性格傾向にあるのかがわかる性格診断テストで、「自分自身のことを知りたい」「自分自身について考えたい」「人間関係でうまくいかないので、自分の特性や関係の持ち方について考えたい」などという時に行うことが多いです。
時間をおいて再検査すると、自分の考え方や行動の仕方の変化によって以前とは違った結果が出るので、目標達成の励みにもなります。

◎性格傾向をプラスに生かしていかれるかを考えることが必要。
心理検査というとなんだか心配と感じてしまうかもしれませんが、
両方とも質問に答えていくタイプの検査ですから、
自分が当てはまると思うように答えていけばよいのです。
それによって、【職業レディネス・テスト】では、6 つの職業領域のどの領域に興味関心があるか、
またやってみる上で自信がもてるかがわかります。
6 つの職業領域 ○現実的職業領域  ○研究的職業領域  ○芸術的職業領域
○社会的職業領域  ○企業的職業領域  ○慣習的職業領域
また、職業の業種として、〈対情報関係志向〉か、〈対人関係志向〉か、〈対物関係志向〉
という傾向がわかります。
これらを参考にして、自分の長い人生における職業の選択を一緒に考えていくことができるのです。
【エゴグラム】はWEBでも行うことができるものもありますが、
大事なのはその結果についての説明を聞いて、実生活や学校生活の役に立てることです。
カウンセラーから説明を受けて、自分の場合に検査結果がどのように日常生活に反映されていくか、
どのように考え行動していけば性格傾向をプラスに生かしていかれるかを
一緒に考えることが必要なのです。
もし今自分自身について再確認したい、このままでよいのか迷っている
自分ではどうしていいかわからなくなっているというようでしたら、
一度「心理検査希望」ということで申し込みをしてくださいね。
待っています。

覚えておこう!今月のKEY WORD (15)

★メタ認知★
◎自分自身と話し合い、自分自身を客観視する
自問自答という言葉があります。文字通り心の中で自分と話し合うことです。
目の前のことを行っているときにも、心の中でもう一人の自分と話しながら物事を進めているときがあります。それが自問自答です。例えば、試験問題を解くときでも、「この言葉は確か授業で先生が話していたような気がする。何だたっけなぁ。」「あぁーもう少しノートを読んでくればよかったな。まずい時間がない!」といったように自問自答していますよね。心理学では、このような自問自答している状態を「メタ認知が働いている状態」と表現します。『認知』とは、わかりやすく言えば、考えること、理解することです。そして『メタ認知』とは、今考えていること、理解していることを、一段上から見下ろしているような状態のことです。上の試験の例で言えば、問題を読んで解こうとしていることが『認知』、先生が授業で言っていたよなぁーと考えているのは『メタ認知』です。

◎自分をコントロールすることがメタ認知の役割
メタ認知の役割は、客観的に自分を観察してその中で良い方向を探ることです。
目の前のことに囚われて感情的になるよりも、客観的に自分を観察して冷静に対処したほうが物事はうまくいきます。そういう「しくみ」を他の動物はもっていません。人間特有の力がメタ認知なのです。ある実験では、メタ認知を多く働かせている人達は、あまり働かせていない人達よりも定期試験の平均点数が高かったという結果があります。その他の例では、楽器の演奏についても、メタ認知を多く働かせている人達の方が演奏の得点が高かったという実験結果もあります。ですから、客観的に自分を見てうまく自分をコントロールすることがメタ認知の役割なのです。

◎メタ認知は自分のプロデューサー
このように、メタ認知は自分をコントロールして物事をうまく運ぶための力ですが、この力をより働かせるにはどうしたら良いのでしょうか。ひとつの方法としては、自分の傾向を理解することが挙げられます。自分の傾向を知ることは、行動のパタンを理解することです。うまく行くパタン、失敗しやすいパタンを人はそれぞれもっています。自分の傾向をよく知っていれば、失敗パタンを避けることができるのですが、自分では意外と気づくことができなかったりします。
そこで自分を理解するために活用できるのが、『心理検査』です。自分では気づかない自分の傾向を検査によって理解していくことで、メタ認知の精度が上がります。そうすると、今以上にメタ認知が働きやすくなるのです。自分をうまくコントロールするためにはメタ認知の存在はとても大きく、例えるならメタ認知は自分のプロデューサーみたいなものです。
ですから、心理検査は自分のプロデューサーを育てるというような
取り組みであるとも言えるでしょう。

メタ認知が上がれば悩みの解消にも役立ちます。
興味があれば試してみてはいかがでしょうか。


悩みQ&Aも参考に!

次回更新は、いろいろな色で街が賑わい始める11月15日頃です。ぜひお楽しみに。



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