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JTSCカウンセラー 有賀朋子


JTSCカウンセラー 有賀朋子こんにちは、JTSCカウンセラーの有賀(あるが)です。
秋のお彼岸、中秋の名月が過ぎて、
季節はすっかり秋になり一年中で一番過ごしやすい時期になりますね。
とはいっても油断は禁物。
異常気象でまたどのような自然災害が起きるかわからないので、
心の準備は常にしておきましょう。
それに加え、コロナ禍の問題も続いています。
やっと若い年代のワクチン接種も進み、
希望する人は10月中には接種できるそうです。予約は早めにですね。
先日会った学生も、「専門学校に入学したとたんにコロナウイルスのパンデミックになり、
海外研修もいろいろな学校行事もできなかった
学生生活が体験できないで社会に出るのも悲しい」と話していました。
多くの人がそう感じていますよね。
その状況の中で、自分のできることに取り組んでいるのが現状です。
本当に時代の波に翻弄されてしまった世代と言ってもいいでしょう。
同じ時代に一緒に過ごす一人の大人として、何とか皆さんの支援ができればと思っています。

◎心身の調子を保って、快調に過ごそう!
さて、今回は10月の過ごし方でちょっと意識してほしいことを2つお話ししたいと思います。
1つ目は、「自律神経を整えて、心身を快調に過ごそう」です。
これまでにも何度かお話ししてきましたが、自律神経とは、
自分の意志とは無関係に循環器や消化器、呼吸器などの活動を調節して24時間働き続けています。
体の調子は自律神経のうち、体の活動時や昼に活発になる交感神経と、
安静時や夜に働く副交感神経のバランスが保たれていることが大事なのです。
自律神経のバランスが崩れる原因は、季節の変わり目の温度の変化・不規則な生活や
寝不足・人間関係のストレス・プレッシャーなどがあります。
そして、頭痛・腹痛・疲労感・のぼせ・冷え・動悸・肩こりなどの症状を起こします。
ですから、自律神経のバランスを崩さないように生活習慣に注意をして過ごしましょう。

◎身に着けた知識は必ずあなたのためになる!
もう1つは、「知識は身を助ける」という言葉を覚えてほしいということです。
もう知っている人もいるかもしれませんが、
身に着けた知識は必ずあなたのためになるということです。
特に専門学校では、他では会得できない専門的な知識や技術を学ぶことができます。
そのうえ、実習やインターンなどを通して実践経験も積むことができます。
よく「読書の秋」と言われるように、これからの季節は学習に集中するには適した季節です。
後期の学習で分からないところやあいまいなところがあったら、
〈自分で前期の学習の復習をする〉〈わかるまで調べる〉〈先生に質問する〉などして
知識を確実に身につけておきましょう。
勉強はやればやっただけあなたの身につき、決して裏切らないものです。
「知は力なり」という有名な言葉(フランシス・ベーコン)もあります。
私自身も勉強や知識の吸収については、
これらの言葉を思い出して、怠け心を叱咤してやってきました。
あなたの心のどこかに刻んでもらえたらうれしいです。
ここから、冬休みまでは一気に集中して時が過ぎていくと思います。
心身の調子を保って、一緒に頑張りましょう。

覚えておこう!今月のKEY WORD (27)

★アンガーマネジメント★
◎人間関係では相手の言葉や行動に怒りを感じるときがあります。
怒りに心が振り回されて怒鳴ったり、言い争いになってしまったりして、後で後悔するといったことが誰にでもあるのではないでしょうか。
怒りの感情は役に立たないものかというとそうでもありません。怒りにもメリットはあるのです。そもそも怒りの感情は、自分がピンチの時や仲間がピンチの時に自分たちを守ることに活用されるもので、人間を含めて動物にとって必要な感情なのです。悔しさをバネにしてより良い結果を出すためのエネルギーにするといったことなども怒りを活用するメリットだと言えます。しかし、人間関係では怒りをあらわにしたからといって、相手が思い通りになってくれるとは限りません。一時は思い通りになっても、それを繰り返すと周りから敬遠されて孤独になってしまうでしょう。ですから、怒りで人を動かそうとするのは、長期的にみれば「損」をする行為です。それでは怒りの感情をどのようにあつかえばいいのでしょうか。

◎怒りの感情となる価値観に気づき、伝え方を工夫する。
怒りの感情を上手に扱うには、「怒りの感情とその元の価値観に気づく」、「伝え方を工夫してやってほしいことを言う」という2つが必要です。
まず、「怒りの感情とその元の価値観に気づく」について説明します。
そもそも人間関係で怒りを感じるときには、「価値観のズレ」が関係しています。例えば、待ち合わせで相手が遅刻してきた時にあなたはどの程度ならば許せるでしょうか。
@「5分前には来るべきだ」とか A「5分ぐらい遅れてもいいじゃない」とか人によって遅刻の基準、つまり価値観が違うのです。@だという考えを持っている人は、5分遅れたら遅刻なのにあやまらなかったと怒りがわいてくるのです。このように、ものごとに対する価値観のズレが怒りの感情の元になるわけです。ですから、怒りを感じた時には自分はどういう価値観が元になって怒りを感じているのかに気づく必要があります。
次に、「伝え方を工夫してやってほしいことを言う」について説明します。
価値観のズレが怒りの元になると言っても、それぞれの価値観については互いにわかっているわけではありません。ですから、自分の価値観とその価値観にみあった行動をしてもらえるように相手に伝えなければなりません。しかし上記の遅刻の例で言えば、ただ単に「待ち合わせは5分前にくるのが常識だろ!あやまれよ」という伝え方ではケンカになるのが落ちです。そうではなく、「私は心配性なので待ち合わせの時は5分前には来てほしい」といったように工夫した伝え方でやってほしいことを言うのが望ましいでしょう。なぜならば、価値観は自分の中のルールなので、それにあわせてほしいということは「お願い」するのが正しい伝え方だからです。
このように、怒りの感情には自分の価値観に気づき、伝え方を工夫してやってほしいことを言うといった対応が効果のある対処法です。

◎アンガーマネジメントを身に付けよう。
最後に怒りの対処法は、「アンガーマネジメント」と呼ばれています。怒りはとても強い感情なので、上手に対処しないと振り回されてしまいます。
怒りの感情をうまく扱えないで困っているという方は、SSCのカウンセリングを
利用してアンガーマネジメントを身に付けてください。

怒りのコントロールがうまくいかないときは
SSCのカウンリングを利用しよう。


悩みQ&Aも参考に!
参考文献:安藤俊介 監修『もう怒りで失敗しない ! アンガーマネジメント見るだけノート』株式会社宝島社(2021)

次回更新は、知の時間を感じる秋の夜長の11月12日頃です。ぜひお楽しみに。



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