JTSCカウンセラー 有賀朋子 |
こんにちは、JTSCカウンセラーの有賀(あるが)です。
9月末まで30度以上の気温で、
夏服を着続けている…という状況でしたね。
夜には秋の虫の音も聞こえてくるというのに、
季節がはっきりしないというのも近年の特徴です。
このような状態では、暑さの疲れが残ったまま不安定な気温や
朝夕の寒暖差に適応しなければならないため、
体も相当ストレスを感じています。
新型コロナやインフルエンザの感染に注意して、
体を幾分いたわってあげるようにしましょう。
そういえば、10月10日は「世界メンタルヘルスデー」で、
心の病気やメンタルヘルスに関する課題についてのイベントが行われたということです。
◎何か興味のあることをやってみよう!
昔から「〇〇の秋」という言い方が使われていて、
食欲・読書・運動…などの言葉があてはめられています。
特に今年は、アジア競技大会やラグビーワールドカップ、
様々な競技のパリ五輪の予選などが行われていて、スポーツの秋一色という感じですね。
「心と体のリラックス」という意味も込めて、何かしら興味のあることや
楽しい取り組みを一つやってみることをお勧めします。
例えば、美術館巡り・紅葉狩り・ブドウ狩り・読書・キャンプ・小旅行・ドライブ・
お菓子つくり・室内での軽い運動・読んだ本の感想を書く…などはいかがでしょう。
「ああっ、やってみたいなあ……」ということがありましたか?
前回も書いたように、大事なポイントは緊張ばかりではなく上手に心身を緩めることです。
楽しいことも生活に取り入れてバランスをとっていきましょう。
◎自分を上手にコントロールして集中力を高めよう!
さて、次は「集中力」についてです。
集中力とは、人が特定のことについて意識を集中する能力のことですが、
「集中力が続かない…30分がやっと……」
「勉強がはかどらない、頭に入らない……」という話もよく耳にします。
後期の学校生活は、ここから12月半ばまでの長距離走です。
その間、集中力を上手にコントロールして走り続ける必要があります。
集中力を持続させるために、
○休憩をとる ○軽い運動をする ○脳トレをする ○呼吸法や瞑想を取り入れる(リラクゼーションや自律訓練法) |
などの工夫が必要です。自分に合った方法を身につけて、習慣にするといいですね。
一方、集中力を妨げる要因としては、
○情報が多すぎて脳が疲れてしまっていること ○集中できる環境が整っていないこと ○体調不良やメンタルの問題でうまく集中できないこと |
などがあります。
また、「過集中」といって、
自分の好きなことや関心のあることに過度に集中して何時間もたってしまい、
日常生活に支障が出る状態もあります。
ADHDや自閉スペクトラム症のある人の中には
過度に集中するという特徴がみられる場合があるので、
自分の集中力について困っていることや心配な点がある人は、
一度 JTSCに相談に来てください。
最近はホームページをみて、相談申し込みをしてくれる人も増えてきてうれしく思っています。
あなたに合った対処方法を一緒に考えていくことで、
学校生活が順調に送れるようにしていきましょう。
次回更新は、そろそろ冬の足音も聞こえてくる秋真っ盛りの11月17日頃です。ぜひお楽しみに。
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